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2009
07/21
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幽談 / 京極夏彦 |
予約投稿が切れちまってた。
「怪談」とくれば、次は「幽談」だ。
とばかりに、読んだ本だった。
これは怪談と違い、怖がらせる為の本ではない。
言葉で表現しずらい一冊だ。
なんとも言えず、つかみどころのない作品だった。
正直に言うと、どうも曖昧なのだ。
霞のような、夢のような、
それでいて確かに自分の中で感じた怖れ。
そう、
小さい頃に感じた漠然とした不安や恐怖だ。
以下、収録作品。
一番目に収録されている「手首を拾う」は、
最も首を捻ってしまった作品だ。
「へぇー。だから何だ?」という言葉しか思いつかない。
どう深読みしたらいいんだろうなぁ。
逆に、最も印象に残ったのは「逃げよう」だ。
小さい頃は、こういう漠然とした怖れがあるものだ。
「●●したら勝ち、▲▲したら負け」
「■■したら良い事がある。◆◆だったら悪いことがある」
などと、どんなものであれ自由に条件を設定するものだ。
「●●すれば大丈夫。◆◆まで逃げたら大丈夫」
と、この主人公もそうだった。
この嫌なゾワァーとする感覚が、なんともいえない。
他にも、ゾワっとするもの、グロテスクで不気味なもの、
幻想的なもの、なるほどなーというものと様々だが、
全ての作品において、どこか掴みどころがなく、
漂っている雰囲気を文章にしたような作品ばかりだ。
この曖昧模糊な感じが
人を不安にさせ居心地悪くさせるという面白い本だ。
「怪談」とくれば、次は「幽談」だ。
とばかりに、読んだ本だった。
これは怪談と違い、怖がらせる為の本ではない。
言葉で表現しずらい一冊だ。
京極 夏彦
満足度 : ★★★☆☆
メディアファクトリー 2008/07/16
ハードカバー ( 484012373X )
[ 価格 ] ¥1,449
[ 中古 ] ¥850
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[ 価格 ] ¥1,449
[ 中古 ] ¥850
満足度 : ★★★☆☆
内容紹介
八つの幽談を描いた、京極夏彦の別天地! 怪談専門誌『幽』の連載が、ついに単行本化! ああ、手首だと、私は思ったものである。切断された手首だとは思わなかった。誰の手首だろうとも思わなかった。ただ、手首だと思った。何故かは解らない。もしかしたら体温があったからかもしれない。ひんやりとした、女の体温。――「手首を拾う」より。怪談専門誌『幽』の連載が、ついに単行本化。八つの幽談を描いた、京極夏彦の別天地。
八つの幽談を描いた、京極夏彦の別天地! 怪談専門誌『幽』の連載が、ついに単行本化! ああ、手首だと、私は思ったものである。切断された手首だとは思わなかった。誰の手首だろうとも思わなかった。ただ、手首だと思った。何故かは解らない。もしかしたら体温があったからかもしれない。ひんやりとした、女の体温。――「手首を拾う」より。怪談専門誌『幽』の連載が、ついに単行本化。八つの幽談を描いた、京極夏彦の別天地。
なんとも言えず、つかみどころのない作品だった。
正直に言うと、どうも曖昧なのだ。
霞のような、夢のような、
それでいて確かに自分の中で感じた怖れ。
そう、
小さい頃に感じた漠然とした不安や恐怖だ。
以下、収録作品。
- 手首を拾う
- ともだち
- 下の人
- 成人
- 逃げよう
- 十万年
- 知らないこと
- 怖いもの
一番目に収録されている「手首を拾う」は、
最も首を捻ってしまった作品だ。
「へぇー。だから何だ?」という言葉しか思いつかない。
どう深読みしたらいいんだろうなぁ。
逆に、最も印象に残ったのは「逃げよう」だ。
小さい頃は、こういう漠然とした怖れがあるものだ。
「●●したら勝ち、▲▲したら負け」
「■■したら良い事がある。◆◆だったら悪いことがある」
などと、どんなものであれ自由に条件を設定するものだ。
「●●すれば大丈夫。◆◆まで逃げたら大丈夫」
と、この主人公もそうだった。
この嫌なゾワァーとする感覚が、なんともいえない。
他にも、ゾワっとするもの、グロテスクで不気味なもの、
幻想的なもの、なるほどなーというものと様々だが、
全ての作品において、どこか掴みどころがなく、
漂っている雰囲気を文章にしたような作品ばかりだ。
この曖昧模糊な感じが
人を不安にさせ居心地悪くさせるという面白い本だ。
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