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2024
03/19

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前回書いたグッチャネッチャエロドロ作品のシリーズ第三弾。

つか、この作品もそうなのだが
昨年の秋口~年末に10冊以上読んでるはずだが、
サッポリ読書メモがつけられない!

危うくまた持ってる本をまた買いそうになったよ!

重複しないように俺メモ的なブログのはずが、
サッポリ役に立たぬ(゚Д゚)!!



さて、本題。

グチャネチャエロ痛いLOVE、
そして「縁」の話。
双子の兄弟の大冒険
って感じか。

画像
飴村 行
角川書店
(角川グループパブリッシング)
文庫 ( 4043913036 )
[ 価格 ] ¥780
[ 中古 ] ¥229

満足度 : ★★★★☆

内容(「BOOK」データベースより)
ある地方の町外れに住む双子の兄弟、須川磨太吉と矢太吉。戦時下の不穏な空気が漂う中、二人は自力で生計を立てていた。二人には同じ好きな女がいた。駅前のカフェーで働くゆず子である。美人で愛嬌があり、言い寄る男も多かった。二人もふられ続けだったが、ある日、なぜかゆず子は食事を申し出てきた。二人は狂喜してそれを受け入れた。だが、この出来事は凄惨な運命の幕開けだった…。待望の「粘膜」シリーズ第3弾。


舞台は、どうやら「粘膜蜥蜴」と同じ世界のようだ。

太平洋戦争時代の軍事国家のパラレルワールドの日本。

世間知らずの双子の兄弟磨太吉(マタ)矢太吉(ヤタ)
こいつら2人がすごい。
一般常識を知らないような浮世離れした奴らにもかかわらず、
なんだかんだと生計を立て生活できている。

へもやんと言われる小さい変な爺さんのおかげだ。
なんだこいつ人間なのか?別の生物なのか?


前作と同じ世界か?と冒頭で感じた予想どうりだ。
ナムール国、爬虫人なんかが出てくると
おっ、これはwとなんとも言えない懐かしさを感じてしまった。


場面展開は、前作と似ており

日本 → 戦地 → 日本

と、ワールドワイド(?)なのだが、

前作と異なるのは主役が双子の兄弟であり、
ひたすら兄弟(特に磨太吉(マタ))視点であることだ。

そのせいなのか、場面描写が非常に緻密になった分、
スケールが小さく感じられた。

逆にターゲットが主人公(マタ)に絞られた為、数々のイベントシーンが非常に楽しめた。

痛いシーンは、イタイイタイイタイイタイイタイ!(゚Д゚)だ!!!
読んでいるこっちのほうがハラハラしてしまう場面も多々ある。

この双子は一般常識がないのだが、世渡りがウマイ。
度胸もある。
つか、本能の赴くままに生きている。


ぶっちゃけ、こんな兄弟お近づきになりたくはない。

しかし。

しかしだ。

なぜだろう?

読み進める毎に、親近感が沸いてくる。

一般常識を欠いた世間離れした人種だと思っていたはずが、
なぜか、非常にマトモに思えてきてしまう


食欲・睡眠欲・性欲・生存本能・
無意味な殺傷をしない。

そう、そのまま、ありのままなのだ。
内面をさらけ出している危うい存在だ。

逆か!?

さらけ出しているが故に最強なのか?

最後の最後は、
「アァーーーーーーーーーッ!」
だしなw


今回もホラー文庫となってはいるが、人間ドラマ作品だと思えた。

面白いのだが、読む人を選ぶ作品だ。
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